くろんの花の、蜜知る君は。|レトロモダンの雰囲気やしっかりストーリーが作りこまれていて読み応えがヤバイ-TL感想とネタバレ
引用元:ぶんか社/著者:兎原シイタ/くろんの花の、蜜知る君は。

あらすじ

舞台は大正時代。人里離れた山奥で、撫子を育てる年の離れた兄・氷雨と穏やかな日々を送っていた純朴な少女・日向。そんな日向のもとを、ある日美しい男性が訪れる。

疾風と自己紹介した彼は、兄が栽培する撫子を見に来たというか、本当の目的は別にあった。
実は日向は十四年前に東京で誘拐された大富豪、東雲家の次女で、本当の名前は雷火といった。
疾風の来訪を知った氷雨は血相を変え、しばらくして突然の死を遂げる。
天涯孤独になった雷火は上京し、東雲家の門を叩くのだが、疾風が庭師を務めるその屋敷にはどす黒い愛憎と陰謀が渦巻いていた。

心優しく穢れを知らない少女、雷火を待ち受ける数奇な運命とは。身分差が隔てる切ない悲恋を描くТL漫画。

引用元:ぶんか社/著者:兎原シイタ

感想とネタバレ

清潔感ある絵柄。主人公の雷火がとても素朴で愛らしい、心根のまっすぐな少女として描かれています。
突如として彼女の前に現れた、疾風のミステリアスな存在感もたまりません。身分差、主従もの、出生の秘密。このあたりのキーワードが好きな方は必読です。

ちゃんとTL展開もありますのでご安心ください(?)

大正時代が舞台なので、レトロモダンな風俗の描写も必見。時代考証がしっかりしているのもポイント高いです。また単なる恋愛もので終わらず、ヒロインの出生の秘密を巡るミステリー調の物語は、ドラマティックでとても見ごたえあります。

大富豪の次女として生まれた雷火が何故誘拐されたのか、その裏に隠された衝撃の真相とは?
東雲家の秘密に翻弄された、疾風と雷火の切ない悲恋の結末には涙が止まりませんでした。

そして単なる時代ものにもとどまらず、まさかそうくるとは……!という意外な展開に驚かされます。
作者さんのストーリーテリングの手腕が見事です。

恋愛、ミステリー、SF、これからの要素が複雑に絡まって終盤に伏線が回収される贅沢なお話でした。ラストシーンが強烈に美しいです。
先の読めない展開、切ない恋愛ものが好きな人はぜひどうぞ!

 

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