
あらすじ
社交的な性格で誰とでもすぐ友達になれる女子大生・来栖みやびは、大勢の仲間に囲まれてキャンパスライフを満喫していた。
そんな彼女が密かに恋する相手は、頭脳明晰でクール、キャンパスで孤立している柴咲慧。
気付けば彼を目で追ってしまうみやびだが、彼女はある大きな問題を抱えており、それ故まともな恋愛はできないと思い込んで最初から身を引いていたのだった。
しかしある雨の日、平行線だった二人の関係に転機が訪れる。
慧の部屋に泊まることになったみやびは、彼と肌を重ねる中で諦めきれない恋心をハッキリ自覚するのだが…。
感想とネタバレ
まず絵がとってもかわいいです。男性はイケメンでヒロインは美少女、エッチシーンも綺麗で見やすく好感触です。
ヒロインも相手も大学生でキャンパスライフが中心になります。明るく朗らか、社交的で誰からも愛されるみやびが抱えた秘密が重く、彼女と関係を結ぶ柴咲慧も複雑な背景の持ち主です。
どちらかというとシリアス成分が多く、作風はビターです。
ストーリー重視で二人のすれ違いを重点的に描いており、誤解を重ねて空回るじれったさにやきもきします。
お互い好きなくせにどうしてそこで素直にならないんだ!と突っ込みたくなること請け合いですが、みやびの親友などサブキャラがいい仕事をしてるのが救いです。
愛され系ヒロインと思わせて影がある女の子が好きなら、みやびも好きになれると思います。
身体から始まる不器用な交流を通し、最初は人を寄せ付けなかった慧がみやびに心を開いていく過程も丁寧に描写され、傷付いた恋人たちの成長ものとしても読みごたえがあります。
甘いだけのラブストーリーじゃ物足りない、主人公カップルの精神面での成長が見たい人におすすめです。

恋愛や将来に悩みつつも、仲間と青春していた大学時代に戻りたい人も必見です。