
あらすじ
美しい島国エンブルーの王女シーラは、隣国の要人を招いたパーティーで挨拶したヴェン帝国軍の元帥・レオンハルトに、穏やかな人柄を見いだす。
だがその矢先、エンブルー王がヴェン帝国の何者かに殺されてしまう。レオンハルトは悲しみのシーラを前に、今後は我々がエンブルーを統治すると宣言したのだった。
シーラは国を取り戻すため、彼との政略結婚を決意する…。

引用元:大誠社/著者:伊倉とう子
感想とネタバレ
ベッドでシーラが剣を振るったときはハラハラしてしまいましたが、未遂に終わって以降徐々に変化していく二人の関係に安心しました!
彼が父を殺したのだと思い込むシーラと、真摯に愛を伝えるレオ。枕を交わすうちに、シーラはやはりレオが悪人とは考えられなくなっていきます。

不器用ながらも誠実で優しいレオ。シーラへの贈りものに悩んだり、照れて赤面したりするギャップに萌えました・・・!レオの幼馴染のヤンもいい味を出していて、女心に疎いレオに助言をしてくれる貴重な存在。
シリアスなテーマに散りばめられたコメディ要素にもほっこりします。
実は二人は幼い頃に出会っていたというのはまさに運命。そのとき一目惚れして以来、ずっとシーラを想っていたレオが一途で…。
誤解も解け、ようやく心が通じ合えた瞬間は感動の嵐です。
愛ゆえに止まらないレオの激しい攻めも見もので、戸惑いつつも悶えてしまうシーラの快感が伝わってきます。
一緒にお風呂に入るシーンはとてもキュンとしました!キスを焦らされ、我慢できずに自分からしてしまうシーラが可愛くて…!
こうしていると、愛し合うごく普通の夫婦。この幸せが続いてほしいと切に願います…。
そして一見物腰の柔らかかった、もう一つの隣国であるイーストント王国のエルナン王子に、だんだん不穏な陰が見えてきます。
さらには王子の手先である暗殺者の美女まで城に潜り込んでいて、いよいよ波乱の予感。これからの展開も目が離せません…!
